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VR活用

研修×VRの活用事例

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VRを研修に導入することで人件費や労働力、資材などのコスト削減、研修の効率化・期間短縮、再現が難しい場面の疑似体験が可能になるといった多くのメリットがあることもあり、近年、VRを社員やアルバイトの研修に活用する企業が増えてきています。 今回はその中から国内・海外を含め代表的な事例をいくつか紹介していきたいと思います。

FedEx Ground

世界最大の総合航空貨物輸送会社であるフェデックス(FedEx)。そのグループ子会社であるFedEx Groundでは、VRによる業務研修の導入が進んでいます。VR研修により、学習効率の改善・安全性の向上・研修コストの削減などが期待されます。

参照:FedExGround

 

AUDI

2017年ドイツの自動車メーカーのアウディは工場で勤務する従業員の研修にVRを導入しました。研修ではコンテナや部品などを移動させる内容が含まれています。また、研修には複数の難易度が設定可能であり、進捗状況はトレーナが専用のアプリで確認できる。

参照: AUDI

 

Walmart

ウォルマートは言わずとしれた世界的なスーパーマーケットのチェーン企業ですが、接客トレーニングにVRを導入したことが一部で大きな話題を呼びました。

ブラックフライデーのようなセール時など、顧客が殺到する特殊な状況をVRで再現することで、店舗が混雑した際の対処法をVRで体験学習することが可能となっています。

参照: Walmart



ケンタッキー・フライド・チキン

米国のファストフード企業のケンタッキーフライドチキンは従業員専用にチキンの揚げ方を学習することができるVRコンテンツ「The Hard Way: A Virtual Reality Training Experience」を開発しました。

VR空間上で実際のキッチンでチキンを調理する場面を体験し、チキンの揚げ方を新人従業員が学習するというコンテンツです。

参照:KFC The HardWay

 

積木製作

積木製作は2016年に「安全体験VRトレーニング」という建設現場での安全教育を目的としたVRコンテンツをリリースしました。

建築現場での労働災害をVRで再現、体験できるサービスで、コンテンツのラインナップは仮設足場からの墜落などといった建設現場での危険体験に特化した内容のコンテンツ、配線作業中の感電、製造現場での巻き込まれ体験など多岐に渡ります。

参照:積木製作

  

セコム

警備サービス会社のセコム株式会社はカディンチェ株式会社との協働により、警備業界で初めてVRを活用した社員研修を導入しました。

具体的な研修プログラムは、「煙が充満する中での避難誘導」「避難器具の体験シミュレーション」の2つあり、それぞれの状況に応じた模範的な対応を擬似的に体験し、学習することが可能です。 研修にVRを導入することで、これまでは危険性やコスト面の問題で体験機会が限られてしまっていた研修を、より多くの社員が安全に体験・学習することが可能になりました。

参照: SECOM

 

ファミリーマート

ファミリーマートは、VR社員研修プログラムの実証実験を行っています。同社によれば、オペレーション習得に要する平均時間を1人あたり約30時間削減、指導時間との合計で約60時間の削減につながった、と発表しました。今後はフランチャイズ加盟店でのVR活用など、導入対象点の拡大と内容の充実を図ります。

参照:ファミリーマート

 

JAL

JALは研修施設において実施しているJALグループ社員対象の「緊急脱出研修」を、VRで受講できる方式を導入、運用を開始しました。

本教材では緊急事態発生時、パニックが発生した場合の利用客への対応や、スライド滑走後のスライド下での援助の重要性、救命胴衣の説明などを、実際に声を出したり手を動かしたりすることで学習でき、施設での研修同様の効果が期待されます。

参照: JAL

 

松屋フーズ

本コンテンツは、新人アルバイト向け接客トレーニングのVRソリューションです。お客様にとって気持ちのよい接客を、仮想空間の中で能動的に実践して体得できる研修コンテンツとなっています。

このVRトレーニングには「判定機能」が搭載されており、「お冷を入れる、トレーを運ぶ」といった動作や「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」などの声かけの大きさや速度、目線の高さなどに対し、定められた基準に達しているかを自動で判定します。

参照:松屋フーズ

 

パソナ

人材派遣会社の株式会社パソナと同社グループ会社であるキャプラン株式会社は、「NEUTRANS SOLUTION」を導入しSynamonと共同で、日本に来た外国の方に対する日本流の「おもてなし」接客の方法を学べる次世代の研修サービス「VRおもてなし研修」を開発しました。同サービスでは、VRデバイスを着用し、講師と受講生がインターネット越しに同じ空間に入り、「インフォメーションセンター」「店内」「ホテル」「レストラン」といった4つの場面で、訪日観光客への英語での接遇を学ぶことができます。

参照:NEUTRANS

 

駿河精機

このコンテンツでは駿河精機本社の工場の一部分がVR空間に再現されており、その中で機器の使い方などを学ぶことができます。VR空間に再現された工場は株式会社Synamonによって作成されました。3DCGで再現されている工場は機器の小さなロゴや天井にある廃棄ダクトの断熱材のしわまで忠実に再現されています。現実と見間違えるようなグラフィックで作りこまれているのでVR上でリアルな体験ができ効果的な学習が見込まれます。

参照: NEUTRANS

 

まとめ

紹介させていただいた通り、研修分野へのVR活用は国内外問わず、数多くの先行事例があります。

企業の研修にVRを利用することで、労働力やコストの削減、効率化、再現性の高さといったメリットに加え、コンテンツにゲーム的要素を含めることで社員の業務習得率やモチベーションの向上にもつながり、双方にとって大きなメリットがあります。

このような相性の良さもあり、今後はより積極的な活用が図られていくと予想されます。

記事:永峯太陽



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