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360°実写動画を撮影する方法

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360°動画とは


↑Youtubeで見れる360°実写動画

360°動画作成の流れ

①360°動画コンテンツのシナリオを考える

②360°動画専用カメラで撮影する

③360°動画が編集できるソフトで編集をする

④動画を投稿したり、ソフトに取り込んだりして視聴する

基本的には上のような流れで作成することになります。①~④を解説していきます。

 

①誰に見てもらうかなど360°動画を視聴する再生環境を想定する必要があります。Webでの視聴ではなくHMDでの視聴の場合はVR体験自体を立ってするのか、座ってするのかで視点の高さが異なってくるため撮影前にあらかじめ決めておくことが必要です。視聴者が座って360°動画体験をしているのに、映像内で立った時の視点では違和感を覚え酔いなどを起こす原因になります。他にも映像の手ブレなどがひどい場合はこれも酔いの原因になったりするため気を付ける必要があります。3脚などでカメラを固定し撮影することで画面のブレを防ぐことができます。その他自撮り棒を使う撮影方法もあります。あらかじめシナリオを考えておく必要がある理由は他にもあります。360度映像を撮るわけですから、通常の撮影のようにカメラの後ろにスタッフが控えていたり、機材を配置したりすることはできません。つまり、撮影時はスタッフもどこかに隠れる必要があります。そして機材を配置できないということは、ライティングも不自由になります。ライティングを行うと、どうしてもカメラにライト自体が映り込んでしまいます。そのため自然光を使うか、演出方法を変えてみるのか、工夫する必要があります。360度映像では周囲がすべて写るため、屋外ロケの場合は撮影場所選びにも苦労します。

 

②360°動画を撮影する場合は専用のカメラを使用する必要があります。近年、さまざまなメーカーから数万円で購入できる手軽な360°VRカメラから、圧倒的にクオリティの高い高画質VR映像を撮影できるプロフェッショナル向けの360°VRカメラが数百万円で市販されています。それぞれのカメラの違いとしては付いているカメラの数などがあります。すべてのカメラが360°映像を撮影できることは共通していますが付いているカメラの数が多いほど高画質の映像が取れるということになります。これは360°映像は複数のアングルから撮影された映像を1つにつなぎあわせて作っているためになります。カメラの数が多いほど1つ1つの映像のゆがみがあまりないところどうしをつなぎ合わせるといったことが可能になるため高画質を実現できます。しかしカメラの数が多いということはそれだけ巨大な機器になり持ち運びが不便であったり値段が高くなったりします。スポーツなどのアクティブな映像を取りたい場合はカメラが2個だけついている小型のものを選ぶのがよいかもしれません。一般的に多く使用されている360°映像専用カメラを記事の最後に紹介します。

 

③360°映像を撮影しても、それを公開するための編集を施さなくては、360°動画にはなりません。360°動画の編集には、専用の編集ソフトを用いることになります。

360°動画は、「ビデオ・スティッチング」という作業を行うことで出来上がります。これは、あらゆるアングルで撮影したいくつかの映像をつなぎ合わせるという作業になります。

映像をつなぎ合わせる位置や、映像の明るさ、手振れ修正などを編集ソフトを使って調整し、視聴者が不快なく見られるような動画に仕上げていきます。

また、カメラやカメラマンなどの裏方の人が映像に映り込んでしまっているのを編集ソフトの機能によって、レタッチで消したり、文字や画像などで隠すといった修正を施すことができます。

最近では、ビデオ・スティッチングをカメラが自動でやってくれる機能があるため撮影者は撮影した映像を編集せずにそのまま使用することができるようにもなってきています。また手振れ補正などを自動で行ってくれるカメラもあります。 編集は手動で行ったほうが精度を高くできるなどの利点もあります。Adobe Premire Proや、Power Directorのような360°映像を編集できるソフトウェアがあれば、実写360°映像の編集は可能です。またカメラに付属している純正のソフトを使用して360度動画の編集・制作を簡単にすることもできます。

 

④撮影した360°映像を360°映像として見るためには、例えばYoutubeに投稿したり、ハコスコのアプリに取り込むなど、閲覧が可能になるソフトに取り込む必要があります。

 

その他注意点冒頭で360°映像には2Dで見るものと3Dで見るものの2つがあると言いましたが、専用のカメラを選ぶ際にはそのカメラが2D360°のカメラなのか3D360°カメラなのかを確認しておく必要があります。

 

360°専用カメラの紹介

・RICHO THETA

「RICHO THETA」は、初心者でも簡単に高画質なVR映像が撮影できる360VRカメラとして人気の高いポピュラーなモデルです。

RICHOTHETA

 

・Gear 360

「Gear 360」は、手のひらに収まるコンパクトなボディながら、4Kにも対応し、撮影しながらリアルタイムでVR動画がシェアできるライブブロードキャスト機能を搭載するモデルです。

Gear 360

 

・Qoocam

QooCamは強力なスタビライザー機能をもつ高性能なVRカメラです。

この一台を使えば、3D / 360度VR写真やビデオを4K画質で撮影可能です。

QooCam

 

・Insta360 ONE X2

強力な手ブレ補正機能や防水機能を搭載しているポケットサイズの360度カメラです。多彩な撮影モードがあります。

Insta360

 

まとめ

360°映像を撮影することは高性能な360°カメラが低価格で販売されるようになってきたことや編集が安易になったことから誰でも簡単にできるようになってきました。360°映像は没入感が高く視聴者はまるでその場から辺りを見渡しているかのような感覚になります。それらの映像はwebではなくVRデバイスから視聴することでより没入感を高めることができます。最近ではVRデバイスの低価格化も進んできているので360°映像をVRデバイスで体験する人が増えてくるかと思います。あまり一般には浸透していない360°撮影に今のうちにチャレンジしてみるのは面白いかもしれません。

記事:永峯太陽

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