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VR活用

教育×VRの活用事例

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今日、VRのビジネス活用が進んでいますが、教育分野においてもVRは親和性が高く、「能動的学習による高い学習効果」「ゲーム感覚の体験によるモチベーション維持」「没入感のあるシミュレーションによる即時対応力の向上」など、様々な効果が期待できます。


活用例1:VR防火・防災教育訓練

東京海上日動リスクコンサルティング(TRC)×理経

株式会社理経とTRCの教育訓練コンテンツでは「火災からの避難体験」「消火器操作による消火体験」「2人1組による消火栓操作体験」の3つが体験できます。

現実的で臨場感のある内容になっており、災害が発生した際の個々人の初動対応をより適切かつ迅速なものに改善することが期待できます。

火事の現場を現実で再現することは非常に難しいですが、VRを使えばコストを押さえ再現することができます。

参照:株式会社理経 ニュースリリース



活用例2:VRオープンキャンパス

オープンキャンパス360

株式会社おもてなしドットコムが提供する「オープンキャンパス360」は、インターネット上で仮想的に学校内を歩き回ることのできるVRツアー制作が可能な学校向けVRコンテンツ作成サービスです。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、人が集まるオープンキャンパスの縮小・中止を余儀なくされた学校と不十分な情報から進路の選択を迫られる学生の双方のニーズに応える手段として、現在注目を集めています。

参照:オープンキャンパス360



活用例3:VR授業

市川市立新浜小学校×ジョリーグッド

新浜小学校では、ジョリーグッドが提供するソーシャルスキルトレーニングVR「emou」(エモウ)を活用して、特別支援学級の3年生以上の生徒16名を対象に実証を行われました。

これまで新浜小学校では、知的障害学級の児童にソーシャルスキルトレーニングを行う場合、ロールプレイや絵カードが活用されていました。児童の中には、知的障害による課題(想像力・社会性の欠如)により、学習場面を日常生活に置き換えたり、学習したスキルを日常で発揮することが難しい児童が多くみられていました。将来、コロナウイルスなどの新興感染症の拡大等によって休校になった場合、対面でも場面の置き換えなどが困難な特別支援学級の児童は教育がさらに難しくなることが懸念されています。

VRを活用したソーシャルスキルトレーニングを行うことで、児童は自宅でVRゴーグルを装着するだけで場面を疑似体験することができるため、児童の社会スキルを学ぶ機会を止めず、よりリアルに近い場面で反復練習ができ、適切な行動の般化を目指すことができるようになります。

参照:株式会社ジョリーグッド プレスリリース



活用例4:原爆被害が体験できるVR

Nukemap VR

原子爆弾がニューヨークの街で爆発した際の被害が体験できるVRプログラム「Nukemap VR」。同ソフト内で爆発するのは、広島に投下された「リトルボーイ」と同サイズの原子爆弾です。

「Nukemap VR」の開発者は博物館向けのVRコンテンツ制作などを手掛けているChristopher Manzione氏です。同氏は「Nukemap」の開発者、Alex Wellerstein氏と共同で「Nukemap VR」を制作しました。

教育の現場では、教科書や資料などで原爆被害についての授業が行われますが、VRを取り入れることで、実際の被害がどのようなものだったのかについて理解がより深められるかもしれません。

参照:NUKEMAP3D



活用例5:VR医療実習

The Stanford Virtual Heart

The Stanford Virtual Heartは、スタンフォード大学で開発された心臓について学ぶ学生や医者と患者とのコミュニケーションをより簡潔にするためのVRコンテンツです。

心臓をVRにより3D映像化し、様々な向きから観察したり、部位ごとに分けて見たりと心臓の細かな部位、構造まで詳しく見ることができます。

このコンテンツを利用することで、学生はより深く心臓について学ぶことができ、医者もより正確にわかりやすく病状の説明を患者にすることが可能になりました。

参照:The Stanford Virtual Heart



活用例6:VR手術シミュレーション

Precision OS

「Precision OS」は、VRで病院の手術室を再現するVR手術シミュレーションです。マルチユーザー機能により、互いに離れた場所にいても、同じ手術の執刀をVRで体験することができます。バーチャル手術室に同時に参加可能なアバターは最大で5人。外科医や研修医、そしてデバイスメーカーといった関係者が、場所を問わず協力できるメリットがあります。

新型コロナウイルス感染症が世界的に流行する現在、同社のVR手術トレーニングはより大きな意義を持っています。流行拡大を防ぐため、現場に集まっての実技研修の機会は減少。多くの研修医が単独で重要な作業を行うことに不安を感じています。感染症の流行を受けリモートでの教育や協業が叫ばれる今、さらに存在感を増していきそうです。

参照:Precision OS



活用例7:VRトレーニング

NEUTRANS

株式会社Synamonが提供するVRイノベーションタワー「NEUTRANS」は、3DCGで特殊な環境や機械を再現したり、360度映像で遠方の施設を映し出すことができ、小売業や飲食業の店舗でのオペレーションの研修や、サービス業での接客トレーニングといった体験を伴う研修が可能です。

現実の空間を擬似的に再現することができるため、業務習得の効率化に加え、人件費や資材コストの削減、 研修期間の短縮も期待できます。

参照:NEUTRANS



まとめ

このように、教育分野でも様々な形でVRが活用されており、多くの効果をもたらしています。どの事例の場合もVRを用いることで、一方的に教えられていた内容が体験として学習され、より視覚的でリッチな記憶として定着することができます。

また、能動的な学習姿勢になることで、より高い学習効果を得ることができるという大きなメリットが存在します。新型コロナウイルスの影響もあり、VR市場はますます盛り上がっていきそうです。




記事:永峯 太陽


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